阪和電気鉄道時代の吊り掛けは凄かったらしい。
戦前、それも昭和一桁の時代に、天王寺-和歌山間をなんと45分で走破した。
この表定速度81.6km/hは、デビューしたての151系こだまですら破れなかった。
(もっとも、こだまは後にスピードアップしてこの記録を抜いたが。)

阪和間に限っても、後年のキハ80系特急はもとより紀勢線電化で投入した381系ですら当初は破ることができず
民営化直前の1986年になって、「くろしお」の120q/h化によりやっと記録が更新された。
吊り掛けというと鈍重なイメージがあるが、カルダン車に劣らないポテンシャルを秘めているのかな。