http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/division/kouen/kihonkeikaku/midorino_k/shiryou3-2.pdf

未成線ネタ
名古屋電気鉄道のジャンクションの法則。
路面電車専業から郊外へ、郡部線建設に打って出た名古屋電気鉄道。
その路線選定方針はアメリカのインターアーバンの教科書にあくまでも忠実であった。
路線はなるべく真っ直ぐに。そしてジャンクションは、直角で四方向もしくは120度の角度で三方向に分岐する。
そうすれば最小の延長距離で平野をカバーできる。

ここでリンク先の古地図を見ていただきたい。
問題は、犬山線の江南駅である。
明治23年に江南の駅周辺市街地は・・・・ない?
平野全体に集落が分散する中で、現在の江南は特に目立つ場所ではない。

さて、江南まで真っ直ぐ北進した名鉄犬山線は江南で約120度曲がって犬山へと向かう。
直線主体の犬山線の中では違和感を感じるほどの急カーブだ。
江南から逆方向におよそ120度曲がった線を伸ばすと、岐阜に突き当たる。
郡部線で江南のような「無意味に見える」大きなカーブは他に見当たらない。

江南から岐阜へと言う線を肯定する文献を私は見た事が無い。
しかし、最初に郡部線のラインを引いた奴の脳裏にはすでに岐阜進出が刻まれていたと確信する。
ひょっとしたら江南にも、枇杷島分岐点のような三角線が設けられる可能性があったのかもしれない。