言わずもがなだが、長岡線沿線に巨大な石油化学産業などない。

石油製品は、季節による輸送量の差がけっこうある積荷らしい。
どうしても輸送量のピークを賄うだけの数が要るので、逆に暇な時期には遊んでいる貨車が発生してしまう。
そこで、越後交通は、「廉く預かりましょか?」とタンカーのオーナーに営業し、回走車を留置しておく商売を手掛けた。

だから毎年、輸送がピークとなる季節の前に物凄く長いタンカーの貨物列車が走る。
勾配らしい勾配はないし中身はカラなので、小さな機関車でも牽けた訳だ。