通勤以外の近郊、いわゆる在来線用電車に貫通型先頭車が多いのは、
これらの車両を過疎化地方路線に運用することも想定してるから。

過疎化地方路線だと朝ラッシュや行楽シーズン以外の時間帯は、
2両編成でも十分賄えるから基本2両編成、ラッシュや行楽は、
2+2の4両編成で運用、長期に渡って4両編成で運用する場合は、
先頭車同士を貫通させるので貫通型先頭車が多くなる。

平成に入って東西JRでMM’ユニットより1M方式が増えているのも、
過疎化地方路線から近郊路線までの幅広い運用を想定、基本2両編成で、
先頭車を貫通型にしとけば、運用によって4両6両最大8両編成と組み合わす、
そうすると製造費用もクモハとクハだけで済む利点もあったりする。

マニア的には最近の車両は面白く無い車種構成で、
このまま利用客が減ると、廃線以外は昭和40年代の地方私鉄みたいに、
日中は両運のクモハ、ラッシュは片運クハを連結みたいな姿になるのかも。
当然、両運は貫通型なのにクハへ通り抜け出来ないから、なんの為の貫通型か?と。