大夕張鉄道の三号機四号機の給水ポンプについて。

通常、蒸気機関車の給水ポンプや空気圧縮機等の重量物は剛性のあるボイラー本体に大がかりな取付座を設け、付近のランボードとは無関係として振動その他の不具合の発生を抑えています。
その関係からか、国鉄制式機では火室の真横に重量物は見られません。ところが大夕張鉄道の三号機四号機は給水ポンプが非公式側の火室の真横、しかもかなり低い位置についています。
メインロッドやリターンクランクが隠される事を嫌いつつ国鉄制式の給水ポンプの収まる場所を探せば、大夕張鉄道の様な事になるのでしょう。あのような低い位置で、ボイラーに取付けていたのでしょうか?

その大がかりな枠から察するに、ランボードから給水ポンプを吊り下げるという無茶をしていたのではないかと思ったのです。
日本の蒸気機関車のランボードは数人が乗る以上の荷重を想定していない筈で、エアータンクのような中空の容器はともかく給水ポンプは無理でしょう。
ポンプの下まで囲う大がかりな枠は、走行中に給水ポンプが外れんばかりに揺れたからでは?末期に取り外されてしまった原因も取付位置にあるのではないでしょうか。
実車が保存されていますが、火室の側面には何の痕跡もないようです。これは修繕次第で綺麗に埋める事も切り継ぐ事も可能でしょうから、あまり参考にはなりません。
今は無い給水ポンプは、どこにどうやって取り付けられていたのでしょうか?