土讃線(ときの土讃本線)入明ー円行寺口間で遠方から見たこともない赤い凸型の機関車を先頭に貨物列車が走ってきた。
その初めて見る赤い機関車の後ろには従来のC58型のSLが。
箱型の赤い機関車ならば見たことがあるが、凸型のそれは初めて目撃して、何とも異様な光景に、子供心に写ったもんだったが…

横にいた物知りの友人に「おいおい、あれ、一体何な?」と聞いてみたら、
「あれはディーゼル機関車とかいうもんよや!」との返答。
「もう、後ろに繋いであった蒸気機関車は、近いうちに無くなるんやと」

「そんなら、四角い赤い機関車は何機関車いうがな?」
「あれはよにゃ、電気機関車ゆうもんよや」(確かにこちらは電気式の機関車だ!)

…このとき、世情に疎いどこかのアホガキが初めて「ディーゼル機関車」という名称を耳にして覚えた瞬間でもあったのでしたぁー。