>>576
あれは時刻表のその線区の一番後ろに仕切られて掲載されている荷物列車の時刻表を見るとわかる。
つまり、この本体の列車は隅田川からやってくる荷物列車なんだね。
その荷物列車に福島から客車を増結して客扱いをしていたという訳だ。
未明の時間に客扱いするのは、上りの「津軽」からの客を受けていたというのもある。

早起き列車と言えば、滝部を2時台に発車して下関に向かう列車があった。
“夜行”というには微妙だが、こちらは、行商人御用達の列車だった。
また、釜石を日付が変わってから発車し、遠野や陸前高田に向かう列車もあった。
三交代で勤務する製鉄所作業員の通勤の便宜を図った列車だったが、その性格から一般の時刻表には掲載されていない“幻の列車”だった。