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補助区分棚というのは、全室郵便車にある設備なんですが、郵袋掛けを設置する側の
壁面にへばりついている金属製のボックスです。オユ10、11では3区画、スユ16では
4区画ありました。郵袋掛けは2列又は3列の設定で6〜12わく掛けられますが、実
際の作業では不足するので、開袋台の隣には束区分棚があり、それと補助区分棚とで
まかなっていました。つまりは、上が開いた金属わくにブツを放り込み、郵袋に納め
るときは、下についているふたに郵袋を掛け、レバーを引くと底板が抜けてブツが郵
袋に落下するのです。別名ホッパーとも呼びました。郵袋掛けの上の空間を有効に使
おうと設計されたものです。最終締めのころになるとこれの操作でバタン、バタンと
いう大きな音が車内に響きました。
看板作成機は現在も変わりないようですね。この活字ですが、神戸の瓦せんべいという
よりは、京都の八つ橋(生でない硬いほう)に似ています。出し入れするつまみがついて
いますが、手が汚れやすかったのと、交換中に不用意にスイッチを入れてつまみに手を
切られたというケガがありまして、あまり触りたくなかったものです。
小型普通通常の還付ですが、車内でめったに出ないながら、区分していて出会ったことは
あります。特に別扱いではなく、その他のブツと合わせ区分しました。むしろ、見落とし
て元の宛先に逆送りしないかと気を遣いました。
年賀ですが、差年末の引受開始時はおおまかに2けた区分してましたので、締切もあれば
開被もありましたが、ゴムバンドでは束されていて、これをばらさず、2けた指定区分局
に送付しました。正月が明けると、普通の2種はがきと同じ扱いになるので、府県雑区分、
2次県内区分、大阪市区分でもバラで登場しますので、しばらくは区分棚が真っ赤になって
いたような。これと荒巻鮭速小郵袋からしみ出る塩っ辛いにおいが風物詩でしたね。