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航空郵袋ですが、輸送行程で航空に積む区間がある場合は用いました。ちょっと意外ですが
その目的以外に使ったレアなケースも。郵袋がどこかに偏るという話ほしましたが、東門下
り方向の扱便では、大阪から航空郵袋が多く入ります。東京方面から飛んできた「阪糸岡山
県」「同広島県」という開被が特に多く、開けたあとの航空郵袋を全部予備返しとして糸崎
で渡します。一方、岡山、倉敷、福山、広島を締めるのには並甲が大量に要りますが大阪で
もらった並甲予備、開けた並甲を合わせても作業していると不足する予感がしてくるのです。
特に、岡山、広島両県へのバラ速が多いのが困難に拍車をかけるので、現場判断で、車内締
めする岡山、倉敷へのバラ速締めに航空甲を転用しました。まず、速達区分棚だけでは場所
が足りないのでどうするかというと、普通通常の投げ込みが一段落したら郵袋掛け9わくか
らいったん普通通常の並甲を全部外し、補助区分棚(底ぬけホッパー)も空にして郵袋に入れ、
全部を小締切室に押しやり、掛けに航空甲6枚、並甲3枚を掛け、航空には岡山、倉敷の速達
看板を3枚ずつはめ、並にも福山、広島、結束便などの看板もかけて、全部を速達処理に転用
した上で速達担務は主に定型速達を処理し通常、締切の各担務が総がかりで定型外バラ速の山を
台にぶちまけて投げ込みます。岡山、倉敷なんかすぐに袋がいっぱいになるので航空甲で締めて
いくわけです。これについては沿線局と協議が整っていたみたいで、この処理が常態化していま
した。もっとも、並甲が足りそうなときはしておらず、非常手段ということです。

錠郵袋ですが、看板省略というのは、乗務員〜沿線局の受渡しが1個で収まる場合、当該駅には
1局しか受け渡ししない、局は積み込み搬送が1列車だけである、看板がなくても局が乗務員から
受け取ったこと、またはその逆であることが明白である、という条件が整えば看板がなくても混乱
しないので省略したものと考えています。1駅で2局以上が受け渡しに来る場合、1駅1局でも、
局から1度の運び出しで、たまたま駅にほぼ同時に来る上下両方の便があるなどのケースでは扱って
いて「この郵袋どこに渡すんだっけ?」では困るのでそういう場合は看板を付けたはずです。
ナイフですがおっしゃるとおり〒マークがあって刃物がサバイバルナイフのように出し入れできる
タイプのものでした。看板作るガラガラというのはローラー回転式の印刷機のことですか?
意外と小型で、手提げ金庫みたいな機械で中に瓦せんべいみたいなはんこをはめこんでスイッチを
入れるとセットした看板に一枚ずつ印字します。事務の人がデスクでいろいろ作っていましたが、
大阪中郵宛て無証など使用頻度が高いものは看板棚に品切れがよく出るので、ゴム印で補ったり、
車内で手書きもしました。
還付って、つまり書留の宛先不明のことですか?車内ではめったに出ませんが、書留担務でしたら
それなりの処理方法に従っていたことと思います。
参考まで特割郵袋には遭遇していませんが、締切便の一般的ルールとして有証は積んではいけない
、扱いか護送に積むべしと規則に明記されていました。(無人だからでしょうか)
但し、一部区間が締切となる扱い、護送は例外だったはずです。