人手不足

毎日新聞2017年3月28日 東京朝刊

https://mainichi.jp/articles/20170328/ddm/008/020/048000c

 厚生労働省によると、1月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの1.43倍と1991年7月以来の高水準を記録し、人手不足が鮮明となっている。
特に流通業界の人手不足は深刻で、外食や小売り各社は、シニア層の雇用を拡大したり、入店案内にロボットを活用するなど接客無人化を進めたりしている。

 今後も少子高齢化が進み、人手不足は加速すると予測されている。総務省によると、65歳以上の人口の割合を示す高齢化率は、2015年の27%が60年には40%にまで上昇する。
これに伴い、労働力の中心となる15〜64歳の生産年齢人口は、15年の7592万人が30年に6773万人、60年には4418万人にまで減る見通しだ。