トヨタ二次下請け企業労働者の労災認定裁判

2016年12月09日 19時44分30秒 | トヨタ自動車



地裁判決後の報告集会

 本日9日10時30分から、トヨタ直系の二次下請け会社(テー・エス・シー)の労働者が過労死して労災認定を求めた裁判が名古屋高等裁判所でありました。
今回で原告・国とも弁論は終了して結審となりました。判決は来年の2月23日午後1時10分からです。
 彼は100時間近い残業と東日本大震災後のトヨタの変則カレンダー(休日の土日から木金への変更)によって生活をズタズタにされ、過労に陥り心臓疾患で急死しました。
ところが労災認定を求めた名古屋地裁は「残業は85時間で労災認定基準に達していない」との冷酷な一言で遺族の請求を棄却しました。このため遺族は名古屋高裁に控訴していました。
 原告の奥さんは、「夫の働きぶりを知れば知るほどなぜこんなに命を削って働かなければいけなかったのか、怒りがこみ上げてきます。
また、夫が懸命に働いた会社の態度には落胆しました。地裁では認めてもらえなかったが、高裁では必ず認めてもらえると信じています」とご主人のご両親ともに心境を語っていました。
ATUも加わる西三河地域労働組合が全面支援で闘ってきました。何としても認めさせたいものです。最後まで気を抜かず頑張りましょう。