手本とかネットで引っ張ってくれば良いと思うのだが・・・

というか、習字で評価される字を書きたければ、
ぶっちゃけ有名な同年代の展覧会の大賞作品を原寸大にコピーしまくって
上からなぞるのが一番手っ取り早い練習。
はみ出ないようにゆ〜〜っくり書いて真似る真似る真似る!
中国の西安の化物みたいにうまい児童達は最初から王羲之をなぞって書いてるぞ。
この教育法で書を覚えてとんでもない作品を平気で書いてきてビビる。
1年でそんじょそこらの達筆の大人よりうまくなるそうだ。
そりゃ先生のスパルタ教育の賜物ではあるだろうけど。

児童に教える日本的な学校教育の正攻法でいきたいなら

“筆に含ませる墨の量”“形と空間”“とめ、はね、はらい等の練習”
を分けて考えるべき。

筆に含ませる墨の量
これをわざわざ分けて考えるのは筆に含ませる墨の量が一定にならないと
墨の量で筆の書き味や硬さが変わってにじむ速度も全て変わってしまうから。
字全体の形もはねや払いもその度に力加減が変わって初心者は変化に苦慮して
覚えが遅くなって非効率的。
正しいやり方は筆は根本までちゃんとおろして
硯の墨の中にたっぷり全部つける。
そこから硯の側面の角を使ってどれだけの力で
何回なぞれば墨がどれだけ落ちるか。ここをしっかり把握させる事が最重要。
ついでに穂先を整えて為に硯の上でなぞる時どれだけ墨が乗るのかで
墨の量が把握できる。


形と空間の練習は
手本を出来るだけ近くにおいて、手本に中心線、横線、縦線を
細かく入れて、同じく白い書道用下敷きに同じく線を書いてひたっすら
ゆ〜っくりと手本をよく見て書く!
手本に書いた線と線の間のどこらへんからはじまって
どこらへんで止まるのか、書いてる半紙と比較させる。
はじめはうまくいかないようなら、起筆と終筆の場所に爪で印を付きてもいい。
加えて書く度にどこがどれだけ短いやら、長いやら、細いやら、太いやら、
その度考え評価させ自分で次にどうすればいいか考えさせ改めさせる。
大雑把な最終目標ではなく細かな目標、改善を繰り返す手段。
終始言えるのは枚数重ねりゃうまくなるもんでもない。
何も考えないからうまくならないだけ。
そもそも面倒くさがりには向かない世界。

線質の止めやはねは技術的な問題だからそれのみで
時間を掛けて練習するしかないけど・・・
それぞれの練習方法とか考えるべき事とか注意することとか書くと
膨大すぎるので省く。
終始言えるのはうまくいった時の事をどれだけ覚えていられるかが鍵。
穂先の位置取りが重要だと書いておく。