念のため“今も手を上げるのか?”と問うと、
「それはないです。さすがにここまできてやってたら、馬鹿でしょ」
 と苦笑する速見氏。曰く、
「今、週2回、メンタルトレーニングの授業を受けているんです。そこで、例えば怒りが湧いてきたときにそれをどう分析するかなどを学んでいます」
 殊勝な心掛けだが、どうも話の端々に“らしさ”が垣間見えてしまう。例えば、
「叩くくらいの情熱を持って指導したことがない人が言うより、そういう経験があって変わった人の方が説得力がある。同じ経験をしているので、叩く人の悩みも理解できます」
 処分から1年経った暁には、処分解除を願い出たいと言うのだが……。
 一方、宮川は、
「一連の騒動では多くのご意見を賜り、これまでの取組みにおいて反省すべき点がございました。12月から、たくさんのご支援の元、週5日、1日7時間程度の体育館練習をしています。今後も東京五輪を目標とし体操に集中して参りますのでよろしくお願いします」
 とコメントした。
「東京五輪に出るには、この春の全日本選手権とNHK杯で結果を出し、秋の世界選手権の代表になっておきたいところですが……」
 とは大手紙体操担当記者。
「出場枠は5名ですが、実力は村上茉愛と寺本明日香が抜きん出ていて、残る3枠を争う若手の成長も著しい。騒動で神経をすり減らし、練習量も激減した宮川には厳しい状況です」
ワイド特集「崖っぷちの『猪突猛進』」より
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/01110554/?all=1
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