投球順からすると、最終投球者の大石が姫路を逆転するケ
ースも想定の1つとなろう。しかし、制作サイドが、Pリーガー
の中でもトップレベルの人気を誇る四美神の気配を徹底的に
押し殺してのフェイクを仕掛けるような必要性も見いだせない。
「劇的結末とは?」の一文も、メインタイトルのほうにはない。
この一文もさらに掘り下げてみると、「10フレ」とは書かず、
「最終フレーム」という表現。この表現の差に、逆転という劇的感
は今一つ感じられない。今回の番宣の1つ前、暫定番宣では
「今後の行方を左右するポイント争い」と書かれていた。番宣
が更新されて、唐突に「劇的結末」というワードが出てきた意味。
姫路が10フレで圧巻のパンチアウトを決めて優勝。姫路の
圧倒的感が、劇的結末の正体だ。ポイント順位独走というワード
を今回持って来たのは、皆さんもご承知のとおり次戦第11シ
ーズン第3戦およびシーズンチャンピオン決定戦を、姫路が欠場
することが予め決まっているので、そこを覆い隠そうとする裏返し
の施策と考えれば説明はつく。では2位は。予告映像登場順から
すれば、2位は小林ぁというのがセオリーだが、私はあえて、姫路
が圧巻の優勝を決めた試合ならば、同じ右投げで姫路の投球を
参考に自らの投球も調整可能な大石の優位性と実力面を評価
したい。今戦、小林ぁの好調さが光るが、大石とて好調な中勝ち
上がってきており、基本的には長期不振の小林ぁと、2018年
シーズン前半戦を順調に経過してきた大石とでは、どちらに優位
性があるかという状況に落ち着こう。姫路優勝、大石2位、小林
ぁ3位で、第11シーズン第2戦は幕を閉じたのだった。


ボウリングマガジン8月号のP★TALK
登場するは45期の同期対談  大石奈緒と櫻井眞利子
その中で  大石の同期感を語った一言

同期って  年々少なくなっていくものなんですよね
それでは寂しいので  みんななるべく残って

タイトルホルダー・トップシードプロ3人を擁し  他にもPリーガーがいて
ママさんボウラーとして復帰へと歩み出した者もいる
プロ7年目の一大勢力45期に身を置く大石が
なぜ同期が年々少なくなっていくものと   口に出したのか

大石は   姉と慕っていた親愛なる先輩を  かつて不慮のアクシデントで失った
その悲しみを当時共有した   今なお敬愛してやまない先輩から
大石はその時   涙ながらにこう聞かされたのではないだろうか

奈緒ちゃん   同期って   年々少なくなっていくもんやねん
あたしなんか   ずっとトーナメント出てたけど
いつの間にか独りぼっちになってた・・・


姫路    1.9 
大石    2.6
小林ぁ   3.0