では松永VS小林ょの勝者は。右レーンでの軌道は同じで、
外目から入り緩くポケットに入射。Cグループの寺下、川ア共
にこの攻め方なので、両者とも右レーンは掴めている。となれ
ば、左レーンが勝敗を分ける。左レーンの攻め方だが、霜出
は内側を使っているが、Cグループの寺下は外側から入って
いる。寺下は10ピンを飛ばすことを意識して外目から薄目に
入射、霜出はボールの回転にキレがあるので内側から入り
ピン手前で小さく鋭く曲げて入射。では小林ょは、どちらに近
い攻め方をするだろうか。長丁場の公式戦であれば左右の
攻め方を大きく変えることは普通にあるが、1ゲームマッチで、
しかもTV番組、最下位は次回出場停止という、選手を追い込
む状況。小林ぁは右レーンの外目から入る攻め方に手応えを
感じたであろうから、その印象に思いのほか捉われてしまい、
おそらく左のレーンも同じような攻め方をするであろう。となれ
ば、寺下ほどの技術はない小林ょ。10ピン攻略が思うように
できず、百戦錬磨の松永を下すことはできず2位どまり。制作
サイドも松永を立てるしかないほどの、終わってみれば松永の
横綱相撲であった。


Pリーガー発掘オーディション合格者6名にエールを贈る形での
ボウリングマガジン7月号の松永特集記事
今でこそ絶対女王の松永だが
駆け出しの頃に  参戦から外された挫折があった事を語っている

最初のころは  私というものが出せず
自分のいいところをパフォーマンスとして魅せることはすごく難しい
マイナス思考だった自分

投球スタイルは無駄な動きをそぎ落とした正統派
TV向きのパフォーマンスもなければ   ウエアもアイテムも工夫を施すことはない
絶望的に容姿に恵まれないハンデを   実力で払拭して掴んだ不動のレギュラーの座
絶対女王松永裕美は  ただ強い  ただ上手いだけではない
松永裕美は  私というものを  自分のいいところを熟知し
それを自信と勢いもって  TVカメラと観客の前で披露する

松永    1.6 
小林ょ   1.9 
霜出    2.4