8月上旬某日 S県某所にて


「えーっ。何それ」
「まぁそう言わずにさぁ。お願いしまーすっ orz」
「……」
「ね!」
「……(断ったらコイツ、まーた休場とか言ってきそうだな)」
「かわりに今回、決勝までは確実に進めるようにするから」
「……(決勝で負けたら意味ねーし)」
「番組のためと思って」
「……」
「いや〜ホント助かるわ」
「……(いやいやw何も言ってないから私www)」
「で、あとさ。ここもついでに負けといてくれない?」
「はぁ〜?」
「だってほら。いきなり勝ったらおかしいじゃん。の●ちゃんだよ?」
「……(知らねーし!)」
「承認初ゆーしょ〜♪か・ら・の〜みたいな感じならPで活躍してもおかしく…」
「そーかぁ? そんなんで信じるバカいる?」
「いるよ」
「……」
「の●ヲタがどこまでバカか第3戦がスタートしたら2みとき。バカ丸出しで絶叫してるからw」
「……」
「あとさ。簡単なレンコンにして、の●ちゃんでも打てるようにしようってことになってるから。クソみたいな点数出して恥かかなくていいよ」
「信用できないしw」
「本当だって」
「じゃあ悪いけどさ。準決とかガチで打っていい? その気になったら打てるっつーとこ見せとかないと」
「それはもう、どうぞどうぞ」
「……バカくせぇ」
「まぁほら。小●ちゃん地味だしぃ。の●ちゃんとかSC出しとかないと視聴率不安だからぁ。みたいな」
「……あのさ。言ってることわかってます? の●ちゃん出させろってのは、小●ちゃんだけじゃなく私がSC出ても数字取れないと思ってるわけっしょ?」
「いや、そういうわけじゃなくて!」
「おまえら何コソコソ話してんの?」
「あ、いや特に。何でもないっす」
「嘘つけ。聞いてたよ」
「あ、あ」
「週刊誌にでもくぁwせdrftgyふじこlp」
「え、あっとえっと」
「SNSでくぁwせdrftgyふじこlp」
「勘弁して下さい」
「スル●SCに出しとけ」
「は? いや、さすがにそれはちょっと無理っす。いくらなんでも不自然っすよ」
「あ?」
「……(やべぇことになっちまったな、おい)」
「……(私は知らん。関係ない)」