古いゲームだけど、出来のわりに知名度が低すぎるから紹介

■タイトル
リュンコイスの魔王
■作者
重蔵
■ジャンル
哲学の講釈をしてくれるRPG
■URL
park.geocities.jp/tilisakuhokan4/gesalo/
■ツール
RPGツクール2000
■プレイ時間
10時間くらい?
■感想
近世ヨーロッパを思わせるファンタジー世界を舞台に、
しがない町医者の主人公が数奇な運命のもと、政治をめぐる陰謀に深く関わるようになる。
作者は哲学をかなり勉強してるらしく、哲学用語を交えた論議が作中でガンガンなされる。
ただし注意点として、作中に出てくる哲学用語に関するフォローは一切なし。
イベント中心のつくりで、ゲーム時間の半分以上を会話シーンが占める。(スキップ可能)

戦闘は自作。次まわってくる自分のターンを遅らせることで、攻撃の威力を高めることができるのが特徴。
コツをつかめば戦闘の難易度は決して高くないけど、ラスボスの強さは圧倒的。
雑魚戦から逃げ回ることが前提のバランスではないので、そこには注意。

気になったのは、あまりテーマが一貫してないように感じられたこと。
物語中、登場人物たちは人の有りように対して非常に悲観的な見解を示すのに、
最後は驚くほど楽観的だったり、
終盤思いついたようにRPGの決まりごとを脱構築しようと試みていることなど。
下ネタが多いのと、女を卑下する発言が多いのも気にかかるところ。