大阪のIR 米企業構想明らかに
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170824/3231321.html

 アメリカを拠点に世界各国でカジノを含むIR・統合型リゾートを運営する企業の代表がNHKの取材に応じ、
大阪のIRでは、エンターテインメントと健康をテーマにし、娯楽施設だけでなく、
最先端の医療施設も整備するなどとした基本構想を明らかにしました。

 大阪のIRについて、企業の具体的な構想が明らかになるのは初めてのことです。
NHKの取材に応じたのは、アメリカを拠点に世界5か国47か所でIRを運営する
「シーザーズエンターテイメント」のスティーブン・タイト国際開発担当プレジデントです。
タイト氏は、大阪府との打ち合わせのために日本を訪れました。

 タイト氏が明らかにした大阪のIRの基本構想によりますと、テーマの柱は、エンターテインメントと健康で、IRを2つのエリアに分けるとしています。
このうち、「躍進エリア」はエンターテインメントがテーマで▽会議場や▽テーマパークだけでなく、
▽音楽や歌舞伎、落語などが楽しめる劇場を整備するほか、
▽人工の池を設け、夜には花火やレーザーショーを楽しめるようにするとしています。

 一方、「再生エリア」は健康がテーマで▽最先端の検査を受けられる医療施設や
▽アンチエイジングのスパを整備するなど、医療ツーリズムを展開するとしています。
 また、▽和食を学べる料理学校や▽書道や華道を体験できる教室も開くとしています。
さらに、2つのエリアの間には、「コア」と呼ばれる部分を設け、ここにカジノやホテルを作るとしています。

タイト氏は、「こうしたIRは、ラスベガスやマカオにもなく、今までにやったことがないものだ。
大阪府の担当者も関心があるようだし、まさに大阪が求めているIRになると思う」と話しています。
大阪府には、海外のIR事業者からの接触が相次いでいますが、大阪のIRについて、企業の具体的な構想が明らかになるのは今回が初めてのことです。
「シーザーズエンターテイメント」は、およそ80年の歴史をもつアメリカを拠点としたIRを運営する企業です。