「駆け込み急増! どうなる ふるさと納税」(くらし☆解説)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/274927.html

《 今後、ふるさと納税はどうなる? 》
総務省の要請はお願いであって、強制力はありません。
ただ、総務省は応じてもらうまで、しつこく要請を繰り返すとしていて、
高額な返礼品というのは、かなり減っていくと思います。

しかし、返礼品の額が下がっても、基本的な問題である、
都市部の税収の落ち込み、という問題は、解決できない。
やはりここは、寄付の額をすべて税金からひく、
というのはやめて、せめてひくのは半額まで、
というように制限すべきだと思います。

その上で、自治体の側にも、新たな動きが出ています。
返礼品という「モノ」で、寄付を集めるのではなく、「事業」とか、「政策」であつめる。

たとえば、群馬県前橋市は、児童擁護施設を退所した
こどもたちの住宅費の補助にあてると表明しています。

また、北海道の函館市。
ここは自治体として、対岸の青森県大間町で
建設中の原発の差し止め訴訟を起こしているんですが、
その訴訟費用にふるさと納税をあてると表明したところ、
2ヶ月で1000万円以上の寄付が集まったということです。

応援したい自治体をサポートする、
というふるさと納税本来のありかたとして、注目される動きだと思います。

(竹田 忠 解説委員)