12月前半 ELLE Saya

(全体)
早いもので、今年も師走となりました。
都会で日々を駆け抜けていると、なかなか季節感を味わえないものですが、星を通じて、少しでも季節や暦のめぐりを感じてもらえるといいなあと思い、今年もコツコツと書いてきました。
みなさんの心に何かが届いているといいな、と思います。

さて、12月前半の星回りですが、12月4日に境界を溶かす星・海王星がうお座で「順行」します。
太陽と月以外の惑星は、惑う星と書くように、地球から見ると、反対向きに動いているように見える時期があります。

海王星が6月28日から「逆行」している間は、文字どおり”惑う”感覚があった人も多いのではないでしょうか。
うお座が象徴するのは感情の海。
海王星の「逆行」で渦のようなものが起きることもあったと思います。

「順行」すると、そうした渦がなくなるわけではないですが、少なくとも、海流によって違う方向に運ばれるような、さまようような感覚はなくなるはず。不安の波、過去に戻りたいという願望、そうしたものは落ち着いていきそうです。

7日に思考や伝達の星・水星が、10日に愛や美の星・金星がいて座を去り、やぎ座に入ると、さらにムードは落ち着いたものに。
いて座は「ともかくやってみよう」といったポジティブさに満ちた星座ですが、やぎ座は枝葉を落とし、本質に立ち返ろうとします。
優先すべきものが何なのか、見えてくるでしょう。

この間、8日にはふたご座で満月があります。
ふたご座では10月30日から、行動や戦いの星・火星が「逆行」していますが、その「逆行」のエネルギーが最高潮に。ふたご座の象徴する「言葉やコミュニケーション」において、あふれてくるものがあるかもしれません。

12月後半には拡大と保護の星・木星の移動も控えています。
クリスマスを待つ華やぎのある季節ですが、一年を振り返り、気持ちを引き締めつつ、大禍なく過ごしてくださいね。