30代 女

祖父母の家の仏間で宝塚公演をテレビを流しながら仏壇の祖父に挨拶している時に、ポルターガイストが起こる。
周りの遺影や、本などが動きだす。
祖母(実際に生きている)と恐怖で震えながら抱き合う。
足元にあるみたこともない亀のぬいぐるみがすすーっとこちらの方に向かって動き出す。
何故か、ぬいぐるみだけには恐怖は感じなかったので、興味本位で抱き上げる。
するとお腹に「前を見て」とメッセージが書いてあったので前を見ると祖父母の家にある月毎にめくるタイプのカレンダー(仲良くしているお寺から貰っているやつ)が年度毎にずらっとぶら下がっていた。私の目の前にぶら下がっていたのは丁度私が生まれた年のカレンダーで、突然風が吹いて私が生まれた7月がパッと開かれたと思ったら祖父の手書きの文字で「世界で一番大切な宝物ありがとう」と書かれていて一瞬だったけど見てその場で私は泣いてしまった。
もう一度見たいと思って、カレンダーを探すも見つけ出せなくて、(そのぬいぐるみは祖父だと何故か思っていた)亀のぬいぐるみに「おじいちゃんもう一回見せて!」とお願いすると、同じようにお腹のメッセージが「いいよ」と変わって同じようにまた見せてくれた。本当に嬉しくて思わず、亀のぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた所で目が覚める。