予定していた出張が行かなくてよくなり、飛行機に乗らず家に主人が帰ってきたためお散歩に行くことにしたようで、天気が良くキラキラとした海を、おそらく船着き場のような所で（砂浜ではなくコンクリだったので）一段程上の辺りからの位置から私が眺めている。
下には海を私の子どもがバシャバシャと1人で泳いでいて、その近くで主人が海には入らずに歩きながら子どもをニコニコといつもの様子で見ている。
子どもと言っても幼児なので実際には1人で泳げないけど、夢の中では浮き輪もなく泳いでいました。
すると子どもから３メートル程離れた手前からサメのヒレが見え、映画ジョーズのパッケージの様にメガトン級の超巨大鮫がザパァッと顔を出しました。
私はパニックになりながら主人に子どもを早く海からあげてと叫びます。近くに打ち上げられていた茶色い大きめのイカを拾い鮫がこちらに来るように水面にバシャバシャと叩きつけていました。
主人は何故かいつもと変わらない様子で呑気に初めて見ただろ？な？大きいだろ？とでも言いたげに笑っています。
スーツのまま海に入り、子どもに行くじょ〜とかデレデレ言いながらのんびりとコンクリに上がり、無事に何事もなく逃げられました。
ホッとしたのも束の間、快晴だった青空が遠くの空から一瞬でこちらまで黒くなりました。急に雨に変わる時のような感じですが、やたら夜のように暗く足元がよく見えにくいです。
只事じゃないと感じたので雨か何か別の恐ろしいものが降る前に早く窓から入らなきゃと、船着き場の奥にあった実家の応接間と同じ窓を開けようと暗い中必死な私。
主人は相変わらず呑気に暗いのに子どもと手も繋がずに私の後ろに着いてきます。私は子どもが海に落ちないかと心配な上に早く早くと焦りあまりの恐怖で目がそこで覚めます。
