>>865
2017.07.01
スーパーGT第4戦SUGOから生中継内にオンボード映像登場へ。技術の進歩で実現
http://www.as-web.jp/supergt/137590?all

(前略)
海外のレースの中継ではコースサイドからの映像に加えて、頻繁にオンボード映像が流され、迫力あるレース中継が実施されている。
しかし、スーパーGTをはじめ国内のレースでは、なかなか生中継中のオンボード映像は配信することができずにいた。

実は、これは電波の使用が大きく影響していたという。
日本国内では、電波利用の制度のなかで、広いサーキットを走行することもあり、なかなか映像の送受信を行うことができなかった。
海外レースの日本開催の場合は、この制度に対して、国際イベントへの協力ということで措置が緩和され、他の国同様の中継が可能になるのだという。

ただ、携帯電話のネットワークやカメラ等の映像送受信技術の進歩により、限られた電波のなかでも安定した映像の送受信ができるようになってきたという。
この技術によって、スーパーGTのレース中のオンボード映像が実現したのが、2016年の第5戦富士。
SUBARU BRZ R&D SPORTに搭載されレース中も映像が使用された。

実はこのSUBARU BRZ R&D SPORTの映像は、インターネット回線を使用することもあり、数秒のディレイがあったという。
中継を制作したJ SPORTSとGTアソシエイションでは、オンボードを使用するタイミングを調整し、中継内で違和感がないように使用する工夫を行っていた。

その後もGTアソシエイションでは、オンボード映像生中継の研究を重ね、6月17〜18日にスポーツランドSUGOで行われた公式テストでは、AUTOBACS RACING TEAM AGURIの協力を得て、ARTA NSX-GTにオンボード映像を搭載。
0.4秒程度と、ほぼ違和感がないディレイでの映像中継に成功した。

このオンボード映像テストは鈴鹿公式テストでも続けられ、鈴鹿ではMOTUL AUTECH GT-Rにも搭載。
違和感なく、美しい映像中継がパセーフティカー、オフィシャルカー等に搭載してオンボード映像の生中継での使用が実現しそうだという。
今後、GTアソシエイションでは最新の技術を取り入れ、生中継可能台数の増加等、ファンがスーパーGTをより楽しめるように研究を重ねているという。