いや…純粋に90年代スポーツプロトを愛でるエンスージアストに値を付けさせたら
「ヒストリー的には大したことのない個体」だとしても幾らぐらいつくべき価値のあるクルマなんだろうと
割と素朴に思い至ってね。日産のGr.Cで海外相場が高いのはむしろR90CKだというように
実は結構な評価が付くことのありうる車なのだろうかと。

「バイクの値段」の話の方は、おそらくそういうヒストリックレーサー市場に出したら
絶対そんな安い値段のはずがないKR500が「国内で帳簿とか法律上の時価を算定するとそれくらいにされちゃう」
って話の一例として出してきただけのこと。
社外で保有されてる個体が実際に売りに出たら日本円換算で千万の桁の金は動くよと。

逆にいえば「法律上の時価」だったら実は787Bの002も003も似たような金額で扱われたうえ
新しい分だけMX-R01の方が高い、でも「もし海外のオークションにでも出たらそんな話にはならない」
ってのも言えるだろうね。

ところで、製造されたとされる個体の多くは行方が知れてるから今更出てくることは無いと思うけど
「ロータリーエンジン時代のGCやマツダスピード製GTPカーで、
パワートレイン系ごっそり抜かれて煤けて放置された個体」なんてのが社内に転がってたとして、
そこに新世代のロータリーエンジンを積んで走行可能テストベッドとして使ったとしたら
それは半ば放棄されていた状況からの再出発だと思う?それとも歴史の破壊だと思う?

「R01の中に余剰車両があったら…」ってのはそういうことも考えての話。
表に出てるのは日本にあるレナウンカーとアメリカのカジマカーの2台しか無いし
それじゃ残り3台は倉庫で干からびてるだけか、そもそもマトモな保管状況で現存するのかと。