1.6〜1.8の過給機付きはジェミニとかファミリア辺りがN1耐久には出てたけど
それらは確か過給機係数の関係でクラス2になるんでM3と同じ階級、
かつラリーでは500台枠のエボリューションモデルは使用出来ない
(これは多分Gr.B末期の悲劇の反省?)。

そういうわけでラリーメインで開発された車には500台枠のエボリューションモデルは存在しないし、
コルシカとかモンテカルロみたいな一部のターマック系イベントで
サーキットメインのGr.Aカー(シエラやM3など)が使用される場合にも、RS500やスポエボではあくて
普通の5000台量産バージョンの方だった。

「メーカーとしてはワークス参戦するつもりは無いけど、サテライトチームやプライベーターが使うために
ラリー用に使ってるクルマをベースに500台バージョンの開発と公認手続きくらいはしますよ」
なんて企業体力がある会社なんて、もしあったとしてトヨタくらいじゃないかなぁ。
実際ラリーに専念するまではセリカGT-FOURとMA70スープラを別々にやってたくらいだ。

フォードも最初のうちはシエラRSコスワース(5000台限定版が3ドアのアレ、
非限定版が4ドアセダンのシエラ・サファイアRSコスワースだけど、いずれにせよ両方とも公認はある)をベースに
サーキット用はRS500、さらにラリー向けにコスワース4×4(これの原型としてシングルカムV6の4×4ってのもあって、やっぱGr.A公認あり)と
使い分け対応してたもんだけどね。

エスコートの500台仕様(要はシエラRS500エンジンのやつ)とかあれば良かったのかもしれないけど
この頃はフォードはもう単なるGr.Aサーキットレースからは興味を失ってた。
もう欧州のほとんどではBTCCに追従する方向に決まってたし。