シンジとアスカは、小高い丘の上で朝食を済ませ、放課後、また会うことを約束して、ふたり揃って寮へ戻った。

シンジは、部屋に戻ると、唇に指先を当たるとアスカとのことをもう一度思い出しながら
シンジ「16歳かぁ。。。最高のプレゼント、貰っちゃったなぁ。。。。」と呟くと、ほくそ笑んだ。

アスカは、学校へ着くと何やらザワメキを感じとったが構うことなく下駄箱の前へ。
アスカ「あら、今日は少ないわね。毎日、良く飽きないで入れてくるけど。。。ま、ムダなんだけどね。お気の毒様!」とラブレターの束2、30通を近くのゴミ箱へ投げ入れた。
すると、柱の陰、階段の裏、閉じられていたドアなどから、「チエッ」と一斉に舌打ちが聞こえてきた。
そして、ちょっと気になったのか、シンジの下駄箱の前に行き、チェックした。
すると、5通ほどラブレターらしきモノが入っていた。。。
アスカは「う〜ん。どうしよっかな?でも、まぁ、決まっちゃったようなもんだし。。。」と言うと、ペンケースからマジックを取り出し、
シンジの下駄箱の扉に[売約済み]と事も無げに書き込む。それから、自分アタのラブレターと同じくゴミ箱へ投げ入れた。
アスカ「悪いけど、もう、手遅れよ!」もう、すっかり彼女気取りであった。