近隣で何棟もアパートを建設し、すべてを借り上げれば、
いずれも事業採算上マイナスになることは、事業者としては当初からわかっていたはずである。

そして、レオパレス21の場合は、実際に数年でオーナーへ支払う家賃の減額や借り上げ契約の解除を迫るのだから、
計画的といわれても仕方がないだろう。


建設費2000万円程度でも十分利益が取れる木造アパート一棟の建設を、4000万円程度で土地のオーナーから請け負い、
最初の時点で2000万円以上の利益を上げるのである。
土地のオーナーにしてみれば相当高い買い物をさせられていることになる。


また、この建築請負で得た利益の一部で、数年間の借り上げ費用(オーナーに支払われる家賃)
が捻出されていると考えれば、オーナーは自分で支払ったお金の一部が返ってきているにすぎないともいえる。