日本は今後人口減少が続き、2026年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け
2048年には1億人を割って9,913万人となり、2060年には8,674万人になると
推計されています(内閣府「将来推計人口でみる50年後の日本」より)。
建築技術の進歩により最近のマンションは100年もつといわれていますが
逆に一度建ててしまうと取り壊しが難しいものです。
人口減少が進む中でもマンションが建ち続ける最大の理由は
マンションデベロッパーは「それしかできない」からです。
土地を買い、そこにマンションを建てて売るというのがマンション事業ですが
大半のマンションデベロッパーはこれ以外の方法で利益を上げるノウハウを
持っていません。土地が買えなくなるとマンションは建てられませんので
分譲中の物件の販売活動の裏で常にマンション用地を探し続けています。
この流れのどこかが止まれば倒れてしまう、いわば自転車を漕いでいるのと
同じような状態です。そのためデベロッパーにおいては「今期の販売戸数」
と同じくらい「来期以降何戸分の用地を確保しているか」
ということも重要視されます。