早合点する人だね。
蹄の傷みの理由は、感染、馬房床面のph、飼料による腸内のph、蹄機など多岐にわたり、寄与度の判断は簡単ではないよ。鉄履かせば治るなら誰も苦労しない。
60kgだと走らないのは単に限界越えているから。私らだって、たとえば20kg背負うなら走れても、30kgだと歩くしかない、ってことがあるでしょ。

片道20kmの馬通学なんてのは、慣れた道だし乗り手以外の負荷ないし最も高速向きだね。
それでも、朝夕、時速20km×1時間、週末以外毎日、は現実的ではない。
ポニーエクスプレス(西部開拓時代の郵便輸送、「孤児歓迎」という危険さ)では、8〜32kmごとに駅を置き替え馬を用意していたんだよ? 
それで時速30kmぐらいをなんとか稼いでいた。
20kmノンストップ駈歩は、心臓の大きい(1パーセント〜)のサラをぴったりのペースで仕込めば不可能ではないかもしれんが(ハロン36か。完全有酸素だが・・・)
外で、心臓の小さい(0.8パーセント前後)の乗用馬では非常に困難。
荷物積まない、改良された馬でやるエンデュランスでさえ、平均時速はほとんどの区間で10km以下でしょ。14kmは国際大会レベル。
時速20kmは分速333m。障害競技は2、3分だね。分速350m越えると相当速い感じだよ。
総合の野外走行が時速30km前後。ただし数km。翌日は「余力審査」。
平地短距離でも、乗用馬はハロン17〜、時速40kmぐらいがせいぜい。その半分で一時間保つと?

旧陸軍の歩兵操典では、徒歩行軍速度は時速4km、6km、8kmだった。
大隊長以上は乗馬だった。重い荷に苦労してテクるかわりに鞍に座っていられる、ぐらいの違いなの。
中世を旅した騎士や商人、巡礼も、基本的には徒歩ペースなのさ。

騎行・駄載はそもそも非効率なの。2頭で引ける砲を分解駄載するには10頭必要なぐらいね。

知った道で(いやな高さの枝がなく)常歩なら夜間騎乗はそう危険ではない。知らない道でキャンターよりましなぐらい。
手元にないから記憶だが、銀蹄拾遺―学生馬術今昔に今村先生が書いていたはず。