関東大震災どころか江戸時代にも記録が多数あるわ。

この時代のようすを記した『安政見聞誌』に、地震と磁石に関する興味深いエピソードが載っています。長さ三尺あまり(約1m)の天然磁石を入手した浅草の眼鏡屋が、珍しいものだからと、クギなどを吸いつけて店の看板がわりにしていたところ、ある夜、吸いついていたクギがみな落ちてしまいました。原因もわからず首をひねっていたところ、その数時間後に安政江戸地震が襲来、しかも地震後は元通りに磁力が戻ったというのです。