硫黄山 火山性地震が増加
11月03日 17時44分

気象庁によりますと、硫黄山では、3日午前10時ごろから火山性地震が増え、午前0時から午後5時までに90回を観測しました。

火山性地震が90回に達するのは、今年4月19日の噴火の2日前に104回を観測して以来です。
3日は、噴気が山の尾根から50メートルの高さまで上がっているのが確認されました。

これまでに火山性微動は観測されていません。

また、地盤のわずかな変化を捉える傾斜計に特段の変化はみられていないということですが、
気象庁は、霧島連山全体では地下深くにあるマグマだまりへのマグマの供給を示すと考えられる長期的な地殻変動も続いていることから、
火山活動がさらに活発化する可能性もあるとしています。

気象庁は、硫黄山では火山活動がやや高まった状態が続き、ごく小規模な噴火の可能性があるとして、
噴火警戒レベル2を継続し、火口からおおむね1キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20181103/5060002142.html