管内を60に分け1回2時間、「計画停電」準備
2018年9月8日 11時54分
読売新聞

 政府は7日、北海道の大規模停電に伴って「計画停電」の準備を進めていることを明らかにした。家庭や企業などには節電要請を続けているが、復旧を進めている電力供給が需要に満たない場合には実施に踏み切る構えだ。

 経済産業省は、戦後初めて計画停電が行われた2011年の東日本大震災当時と、北海道電力が準備している計画停電を比較した資料を公表した。

 これによると、北海道電力は管内を60のグループに分割し、1回あたり2時間、計画停電を行う。鉄道などの公共交通や医療機関などは対象から除外する。

 また、実施する場合は、事前に複数回、携帯電話のエリアメールに通知するとしている。いずれも、11年の計画停電で、準備期間の短さなどから国民の批判を浴びた東京電力を意識した内容だ。

 世耕経産相は7日、今回の計画停電について、記者団に対し「11年の計画停電とは全く違う種類のものだと考えている」と述べた。