共同通信 2018/9/12 20:55
気象庁は12日、東京の硫黄島で海底噴火が発生したとみられると発表した。
自衛隊機による観測で、島の南側の沿岸で海水が海面から
5〜10メートルの高さで吹き出しているのが確認されたという。

環太平洋火山帯での噴火多発を受け、最近、あるデータの存在がひそかに
クローズアップされている。英国・マンチェスター大学の
アルバート・ザイルストラ教授(地球物理学)が火山愛好家らの
協力を得て発表した「世界の危険な火山トップ10」がそれである。
リストの選出にあたっては、100年以内に噴火のおそれがあり、
かつ局地的破壊力が想定される火山という基準が用いられており、
そのランキングの第1位に日本の硫黄島(東京都小笠原村)、
第4位に阿蘇山(熊本県)が登場しているのだ。
しかも、そこには「硫黄島噴火の際には高さ25メートルほどの大津波が
日本列島や香港を襲う危険がある」と記されている。25メートルといえば、
最大21メートルだったとされる東日本大震災での津波を上回る破滅的規模である。