東伊豆から伊豆諸島北部にかけての地域は「地下マグマ貫入による火山性地震」も多いし、
それ以外に「活断層による直下型地震」も過去に発生してきたエリア。
ここ数日の震源は1978年のM7.0伊豆大島近海地震(後者の活断層タイプ)の震源域北端と重なる辺りで、
速報解の圧力軸も当時と同じ北西-南東圧縮モノ。
奈良本のひずみ計には大きな変化が見られず、
(細かく見れば季節変化で歪が徐々に抜けつつある傾向の中、発震で一瞬だけ停滞傾向を示し直ぐに戻る感じ?)
1978年同様の「東西断層面での右横ずれタイプ」における奈良本観測点の「位置関係と影響」についても、
一応の整合性は見られる感じ。

付け加えると、少しややこしいのがこの近海の北側から顕著に見え始める「西相模湾断裂」という海底地形の存在。
そちらの断裂面は南北走向の左横ずれ断層で、1978年断層と直行するような走向なのでまったく別だけど、
メカニズム的にはどちらも同じ「北西-南東圧力軸」で、フィリピン海プレートの駆動力を主とするのも共通。

起源が新しく脆さを秘める伊豆マイクロプレート内部で東西に走る断層面が先に滑るのか、
性質の異なる伊豆マイクロプレートとの境界面で南北に走る断層面が滑るのか・・・
これは圧の抜け易い方を偶々選ぶだけかも知れず気まぐれな話だとおもう。
頻度としては低い後者(南北断層面)が動くと、
普段から圧抜きで揺れている道志方面も含め懸念されている小田原地震などへの関連も意識することになるけど、
今回は前者(東西断層面)の方に可能性ありかも≒明け方M2.6の震源球などを信じる限り