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搾乳量の変化について

動物の行動が地震前に変化するという現象は古くから知られています。
これらの「地震前兆現象(宏観現象)」は、地震発生前に地殻に応力が加わることで発生する物理・化学現象をストレス刺激として感知したために生ずると考えられています。

これまでの研究により、地震の1週間〜数週間前に搾乳牛の乳量が低下することが明らかになり、「東日本大震災」の約1週間前にも乳量の減少が確認され、日本畜産学会でも発表されています。

この搾乳量の低下という現象は、地震前の物理・化学現象の異常によりストレスを受け、生体内のタンパク合成が抑制されているために生じていると考えられます。

現在、兵庫県淡路島の乳牛の搾乳量が低下しているため、搾乳量の観点からも1〜2週間後程度に大阪北部地震のM6・1を上回る地震規模の発生が予測されます。