数年前、毎日午前2時〜3時になると、弟の携帯電話に決まって電話がかかってくることがあった。
弟が電話に出ると、雑音と叫び声が混じったようなノイズが聞こえてくる。そんなことが1カ月続いて、
弟は携帯電話の番号を変えた。すると、その電話はかかってこなくなった。

けれども1週間経つと、“真夜中の電話” は再開。もう我慢の限界に達した弟は、その番号に折り返しかけ直してみたところ、
おじいさんが出た。これまでのことを話してみたけれど、おじいさんには心当たりがないという。その後も、夜中になると電話がかかってきた。

別の携帯電話会社に乗り換えてみても、効果はなし。すぐにまた “電話” がかかってくるのだった。
もう1度かけなおしてみたら、今度は別の人が出た。そして弟はノイローゼ気味に。
夜にかかってくる電話を怖がるようになった弟は、もう電話を持っていない。しかしこの前、
実家にかかってきた留守番電話に、あのノイズが残されていた……。