防災無線 未明に大音量「セカオワ」震度4の宇和島
毎日新聞 2018年2月19日 11時23分(最終更新 2月19日 11時45分

19日未明に愛媛県などで地震があり、震度4を観測した同県宇和島市で地震発生直後、
緊急の防災放送で、人気バンド「SEKAI NO OWARI」の楽曲で
NHKの平昌冬季五輪テーマソング「サザンカ」が数秒間、
2回にわたって市内全域に大音量で流れるトラブルがあった。

防災放送は、コミュニティーFMが普段使う周波数の電波に割り込む形で、
震度などの情報を伝える仕組み。緊急時は市内各地に設置されたスピーカー243基、
各家庭に配布した防災ラジオ約2万7000台が自動的に起動し、大音量で情報を伝える。

市によると、19日午前3時半ごろの地震発生直後、システムが起動。
しかし、震度情報などの音声ではなく、コミュニティーFMでその時に流れていた音楽が
そのまま放送された。市庁舎内にある自動制御機器のトラブルが原因とみられるという。

ツイッターには「宇和島中に響き渡ってた」「目が冴(さ)えた」「地震にSEKAI NO OWARIって…」
などと市民からの投稿が相次いだ。市内で自治会長を務める吉田充枝(みつ(え)さん(76)は
「突然音楽が流れ、どうしたのかと不安になった。災害時に情報を得る大切な手段なので、
こういうことがないようにしてほしい」と話した。

 市危機管理課は「大変なご迷惑をおかけした。再発防止に努めたい」としている。

https://mainichi.jp/articles/20180219/k00/00e/040/232000c