ウェザーニュースを見るときに押さえておきたい用語4

【JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)】

冬にJPCZのため大雪になることがあります。
冬型の気圧配置になると大陸からの冷たい風が日本列島に吹きます。
この風は朝鮮半島北部の長白山脈によって二分された後、風下である日本海の上空で再び合流します。
日本海は暖流の対馬海流の影響で比較的海水が暖かいです。
冷たく乾燥している大陸からの風が日本海を渡ってくる時に、昇ってくる水蒸気を吸って湿った空気になります。
そして二分された風が合流する時に風と風がぶつかることで、雲の発達しやすいラインが形成されます。
このラインのことを日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)と言います。
発達した雲は筋状になり長さは1000キロ程度に達します。
二つに分かれて再度合流した寒気は通過に長い時間がかかるため多くの雪が降ることになります。
日本海上の等庄線が「くの字」のようにくぼんでいるときは要注意です。
JPCZが形成されている可能性が高くなり、平地にも大雪が降りやすくなります。
JPCZはJapan sea Polar air mass Convergence Zoneの略です。