【南岸低気圧】(続き)

(C) 低気圧が陸地からかなり離れて(南寄り)進んだ場合には、低気圧は北から冷気を引き込むものの、
発達した雲が陸地に届かずに雪も雨も降らないことが多くなります。

また、進路だけでなく低気圧の発達具合も雨か雪かを変える場合があります。
(A)のように雨のパターンであっても、雨の降り方が強まってくると
周囲の空気が冷やされ、雪に変わることがあります。

雪と雨の境目は「気温」と「湿度」でわかります。
上空から落ちてくる雪の粒が、地上に到達する前にとけると「雨」、
とけかけで降ってくると「みぞれ」、そのまま降ってくると「雪」になります。
そのため、地上気温は0℃に近いときほど雪になることが多くなります。
また、湿度が低いときには雪が雨に変わるときに一部が蒸発して、周囲の温度を下げる働きをします。
そのため、地上気温が6℃程度であっても、雪のままとけずに落ちてくることもあります。
このあと雨になるか雪になるかを知りたいときには、気温だけでなく湿度にも注目してみてください。