ウェザーニュースを見るときに押さえておきたい用語8

【南岸低気圧】

12月から2月にかけては、西高東低の冬型の気圧配置となって、日本海側で雪が降り太平洋側では晴れる日が多くなります。
一方、太平洋側で雪の降ることが多いのが「南岸低気圧」型と呼ばれる気圧配置です。
南岸低気圧とは、本州の南の沖合を進む低気圧のことです。
低気圧が陸地からみてどのくらい離れて通るか、そして低気圧の発達の程度によって、
雪か雨の降水のエリアが変わり影響が大幅に変わるため低気圧のコースが重要になります。
関西や四国でも同様ですが、ここでは関東の例で説明します。
(A) 低気圧が陸地から比較的近いところ(北寄り)の進路を通る場合には、
低気圧が南から引き込む暖気の影響を受けて、首都圏では雨の降ることが多くなります。
(B) 低気圧が陸地からほどよく離れて通る場合、
関東でいうと八丈島の北付近を低気圧が進む場合には、
低気圧が北から引き込む冷気の影響で、首都圏では雪の降ることが多くなります。
低気圧の発達の程度によっては大雪となります。