ウェザーニュースを見るときに押さえておきたい用語1

【ブライトバンド】

雨雲レーダーは電波を上空に向けて発射し、雨粒などに反射して返ってくる電波の強さをもとに、
降水の強さを推定して、雨雲を描きます。
ブライトバンドは、回転するレーダーが上空で雪から雨に変わっている部分(融解層)
いわゆる「みぞれ」をとらえたときに発生する現象です。
雪やあられの固体よりも液体の方が電波をよく反射します。
また粒が大きい方がレーダーの電波をよく反射します。
みぞれは雨滴よりも粒が大きく、液体でおおわれているため、
みぞれの上空の雪片よりも、また下層の雨滴よりもよく電波を反射します。
そのため、実際の降水の強さよりも過大に評価されてしまうのです。
これがブライトバンドが明るく見える理由です。
つまり、雪が雨に変わっている層では、粒子の大きさや落下速度が変化することで、
レーダーの反射率が急増するために、雨雲レーダーに周りより強いエコーがリング状に見られる現象がブライトバンドです。