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農民への御触書(おふれがき)
農民のくらしは、贅沢(ぜいたく)をしないように、きびしく管理されました。

農民への御触書(おふれがき)によって、農民の生活のきまりが、定められました。 御触書の内容は、現代風に訳すと次のような内容です。

 農民への御触書(おふれがき)

一. 朝は早起きをして草を刈り、昼には田畑の耕作をして、夜には縄(なわ)をつくって俵(たわら)を編む(あむ)など、それぞれの仕事をしっかりと行うこと。
一. 幕府の法令を怠ったり、地頭や代官のことを粗末に考えず、また名主や組頭のことは真の親のように思って尊敬すること。
一. 酒や茶を飲まないこと。
一. 農民は麦・ひえ・あわ などの雑穀(ざっこく)などを食べ、なるべく米を食べないこと。
一. 農民の服は、麻(あさ)と木綿(もめん)だけであり、ほかの服は着てはいけない、裏地(うらじ)にも他の布を使ってはならない。

以上の内容が御触書の内容として有名ですが、他にもつぎのような内容も御触書にあります。 (※ おぼえなくても、大丈夫だろう。)

 農民への御触書(おふれがき)

一. タバコは、吸うな(すうな)。
一. 名主(なぬし、村長のこと)は親のように敬え(うやまえ)。