働き方にせよ教育にせよ、今の良識的とされる社会通念に見られるのは
画一的であることへの忌諱感と人間の能力への無邪気な過信だ。
人間は本来多種多様でユニークな存在であるはずなのに、
それを体制が歯車として管理しやすいようにする為に画一的な枠組みで個性を押しつぶして均質化させている、と。
そこには人間の多様な個性は、まず社会人としての基本ベースを守り共有した上でのものだという根本認識が欠落している。
80年代後半の新人類ニューアカブームあたりに源流があるのだろうが、
死守すべき権威・体制が形骸化した現在、画一的な発想に捉われないという発想自体が、
きわめて画一的で陳腐なものだと気づくのはいつの日だろうか。