非正規教員、「生活できない」 授業の合間にアルバイト
http://mainichi.jp/select/today/news/20110308k0000e040066000c.html

学校現場で「非正規教員」が増え続けている。
文部科学省の調査で、今年度は公立小中学校の教員の6〜7人に1人に上ることが分かった。
安定した職場と見られがちな学校だが、実際には「ワーキングプア」状態の先生も珍しくない。
「このままでは生活ができない」。学校から先生たちの悲鳴が聞こえてくる。

(略)

北海学園大の川村雅則准教授(労働経済学)は09年、連合北海道と共同で道内の
非正規教員を対象にアンケート調査を行った。
608人の回答者のうち、「ワーキングプア」の基準とされる年収200万円未満の教員が
14%に上り、300万円未満に広げると43%に膨らんだ。

川村准教授は「常勤講師の場合は部活動など正規教員と同じ仕事をして、しかも非正規という
弱い立場のため労働時間が長くなる。採用試験の勉強もできず落ち続け、何年も非正規のまま
という悪循環に陥るケースが多い」と指摘している。