開かれた新聞:委員会から 12、1月度 JR羽越線転覆事故の社説をめぐって

 毎日新聞「開かれた新聞」委員会の12、1月度見解を報告します。今回は、昨年12月25日に
山形県庄内町で起きたJR羽越線の特急脱線転覆事故を扱った毎日新聞の社説「安全管理で
浮ついてないか」(12月27日朝刊)が「風の息づかいを感じていれば、事前に気配を感じて
いたはずだ」と指摘したことなどに対し、読者から多数の批判意見が寄せられた問題を中心に
取り上げます。

 ◆JR羽越線転覆事故の社説をめぐって

 ◇12月27日社説該当部分

 現場付近の風速は毎秒約20メートルで減速規制するほどでなかったというが、平時と同じ
時速約100キロで最上川の橋梁(きょうりょう)を渡ったことに問題はなかったか。突風とは
言いながら、(運転士が)風の息づかいを感じていれば、事前に気配があったはずだ。
暴風雪警報下、日本海沿いに走るのだから、運行には慎重であってほしかった。

 ◇読者から「非科学的すぎる」と指摘

 社説「安全管理で浮ついてないか」の内容や表現に関して、読者の方から「非科学的すぎる」
などといった意見が集中しました。毎日新聞は常々、社説でも一般記事でも(1)高みから
見下ろして一方的意見を押し付けない(2)独りよがりの記事は避ける−−ようにしています。

【かなり長いので以下略】
毎日新聞 2006年2月7日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060207ddm012070089000c.html