松友はオール5の優秀な頭で総合的に考えてダブルスに行くって判断したんだろう。高橋は松友が世界ジュニアの準優勝になった時、松友がシングルスに行くなら自分は諦めよう、とまで思ってた。
松友は松友でシングルスよりもダブルスに面白さを見出した。シングルスは相手が一人しかいないのに対して、ダブルスは相手が二人、味方も入れたら三人を相手にする。一人と三人では難易度=面白さが格段に違う。
相手二人を自由に動かし、自分にはない強打を持つ高橋に決めてもらうこともできる。
天才というのは難しければ難しいほどそこに面白さを見出すんだよ。凡人にはなかなか理解しがたい境地ではある。