心ない人たちの行為が、師走の石垣島の街をより冷たく…

心ない人たちの行為が、師走の石垣島の街をより冷たくさせている▼サザンゲートブリッジ先にある新港地区緑地公園に
捨てられる猫が、依然として後を絶たないという。ふん害などによる園内の衛生環境の悪化が懸念され、対策が急がれる
▼公園では6年前にも捨て猫が繁殖。対策を求め続けていた動物愛護団体などの地道な活動により、石垣市が
一括交付金を活用して一斉不妊手術を実施している。
本来なら環境が改善されているはずだが、捨て猫の増加は市民のモラル低下を意味する
▼当時、小欄で「名もない野良猫より愛を込めて」と題し、問題を取り上げた。
「われわれは、好きこのんで公園で暮らしているのではありません。一部の心ない人によって捨てられたのです。
われわれのような野良猫を出さない社会をつくってください」と捨て猫たちの思いを代弁した
▼共に仲良く暮らし、元気を与えたり、優しい気持ちになったりと大切な家族の一員だったはずの猫たち。
捨て猫の発生は、勝手な都合や「飽きたら捨てる」という人間のエゴから生まれる。動物愛護は人間愛にもつながることを忘れたくない
▼最後に、捨て猫たちから「石垣市民の皆さまへ。公園の夜は潮風が冷たく、とてもさびしいです。
温かい家に戻って、いい正月を迎えたいニャー」。(鬚川修)

http://www.y-mainichi.co.jp/news/34666/