ゴミ屋敷の清掃現場に見る「多頭飼育崩壊」の真実

◆清掃業者の苦悩……
望月さんは「孤独死や火災現場などの特殊清掃も手掛けていますが、最も壮絶なのがペットのフンや尿にまみれた現場です。
強烈な臭気が充満し、現場に足を踏み入れることさえできないときもあります。
こびり付いたフンや尿を撤去する作業も一筋縄ではいきません」と話します。

賃貸住宅の場合は、修繕費を巡って裁判になることもあります。
Freeeの担当者が「なぜこんな状況になってしまったのか」と依頼主に尋ねると、多くの場合、
「猫を飼うのがこれほど大変だとは思わずに飼ってしまった」という答えが返ってくるそうです。

◆多頭飼育から逃げる飼い主たち
2016年に環境省が全国115の自治体を対象に行った調査によると、ペットの多頭飼育に関する苦情は計2200件に上りました。
このうち「10匹以上の飼育(に対する苦情)」が約30%。「50匹以上の飼育(同)」は100件を超えており、全国的にもかなり深刻な問題になっていることがわかります。

増えすぎて手に負えなくなった飼い主が、何匹もの犬や猫を放置したり、置き去りにしたりし、周囲に悪臭が広がって近所の住民から通報され発覚。
保護団体などが救済するケースが多いのが実情です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181123-00010000-yomonline-life&;p=3