9/25(火) 11:18配信
空前の猫ブームの中、見過ごせない負の現実がある。捨て猫の問題だ。
福岡市では野良猫の数が増え続けて推定10万匹に上り、一部は殺処分を受けている。
現状を打破しようと、市は野良猫に不妊・去勢手術を施し、地域住民と協力して清掃や餌の管理をする「地域猫活動」を支援している。
動物愛護週間(26日まで)に合わせ、小さな命を守る現場を訪ねた。
今月10日夕、福岡市東区の住宅地。海岸沿いの茂みから、猫5匹が駆け寄ってきた。
地域猫活動に取り組む市民グループ「sakuraneko(さくらねこ)」の松原由美子代表(50)がキャットフードを皿に載せるとペロリと平らげた。
猫にまつわるトラブルや殺処分を減らそうと2009年に始まった地域猫制度。市が認めた地区で暮らす野良猫に限り、住民有志がルールに基づいて
世話をすることなどを条件に、市動物愛護管理センターの獣医師が不妊・去勢手術を無料でする取り組み。
さくらねこの活動が始まったのは約8年前。地域猫の証しとして耳をカットし、毎日1回、食事を与える。
活動に理解を求め、地元住民への声掛けも欠かさない。「猫の好き嫌いにかかわらず、活動を多くの人に知ってもらいたい。
手術をして野良猫が増えなければトラブルも減る」と松原さんはつぶやいた。
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