胆振東部地震で揺れの強かった地域では、地震に驚いて家から飛び出したまま戻ってこない「迷子ネコ」が急増しています。

「シマー!」

厚真町の土砂崩れの現場近くで、いなくなった飼いネコの名前を懸命に呼びかけます。

「おうちはこの辺にあったんですか?」(ニャン友ねっとわーく・勝田珠美代表)
「変わっちゃって…」(飼い主の女性)

あの日の地震以来、女性の飼いネコは姿を消しました。

「工事の人が、のどと足にけがをしたネコを見た。『誰か来てくれないだろうか』と言われて来たんですよ」(ニャン友ねっとわーく・勝田珠美代表)

飼いネコ探しを手伝っているのは、札幌のNPO法人「ニャン友ねっとわーく」の代表、勝田珠美さんです。

「何とか見つけてあげたい」(勝田珠美代表)

地震の揺れが強かった地域では、多くの飼いネコが驚いて逃げてしまったといいます。
いわゆる「迷子ネコ」です。
勝田さんの団体には地震の後およそ50件の相談が寄せられ、これまでに30匹近くを保護してきました。

「避難所で、隣の人が流されしまっていて、その中で犬とかネコを探してくれって言えないですよ。現場に行って、寄り添って、どんな小さなことでもいいから聞いてあげて」(勝田珠美代表)

飼い主にとっては、家族同然のペット。
厚真町では、そうした飼い主の気持ちに寄り添った活動も続けられています。